【重要なお知らせ】

生理検査室

生理検査室  生理検査室では、心電図・脳波・呼吸機能・動脈硬化検査・超音波検査などの生体機能検査を実施しています。
 超音波検査では4台のカラードプラ超音波診断装置を用い、 腹部・心臓・血管・乳腺・甲状腺・皮下など多領域の検査を実施しており、 癌など腫瘍の早期発見や質的診断、臓器の形態観察などに威力を発揮しています。 心臓超音波検査は立体(3Dエコー)で見ることができる心臓専用機を導入しています。ホルター心電図解析装置、トレッドミルと自転車エルゴメーターによる運動負荷心電図検査などの循環器系検査も充実しており、診療側の要望に応えています。
重心動揺検査  昨年から目眩(めまい)の検査として重心動揺検査が導入されました。目眩と言っても原因は色々あります。脳疾患などが原因の目眩や、メニエル病などの耳鼻科系の目眩、心因性の目眩など、これらを鑑別する一つの手段として期待されています。
 また、糖尿病による下肢の石灰化の重症度評価、閉塞性動脈硬化症の診断、 難治性潰瘍の治療予測や予後の判定、下肢の切断レベルの判定、下肢潰瘍の発症リスクの予測などに用いられるSRPP(皮膚再灌流圧)検査や、日常生活下での血圧の変動を24時間記録することにより、 高血圧症の診断や治療効果判定に有意義な情報を提供することができる、24時間自由行動下血圧測定(ABPM)を導入しています。
 さらに、睡眠時無呼吸症候群の診断をするための検査を行なっています。また、他の医療機関からの超音波検査受け入れ態勢も整備されています。

乳がん検診への取り組み
 当院では、乳がん検診へ積極的に取り組んでいます。
現在、マンモグラフィ(MMG)というX線検査が主流となっていますが、超音波検査も乳がんの診断には欠かせない検査法です。
 当検査室では1980年代初頭より乳がん診療に超音波検査を導入し、早期乳がんの発見に努めてまいりました。
現在、御殿場市で行われている乳がん検診はマンモグラフィですが、希望される方には超音波検査による検診も行っております。
女性の検査技師(「乳房超音波技術講習会」A判定取得)が担当しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
※乳腺外来については「乳腺外来について(診療科案内)」をご覧ください。
公益社団法人 有隣厚生会 富士病院<生理検査室>
生理検査室
公益社団法人 有隣厚生会 富士病院<生理検査室>

検査の説明

生理検査とは、患者さまに直接触れて行う医学検査のことです。
基本的には、無侵襲(苦痛を伴わない・身体に傷を付けない)な検査です。
循環器・呼吸器・消化器などの機能や形態を検査します。

心電図
心臓の機能や不整脈について検査します。両手足と胸に電極を付けます。電極がしびれたり痛みを伴う事はありません。
検査時間は3〜5分程度です。
運動負荷心電図
運動をして心臓に負荷をかけて(心拍数を上昇させて)、心電図の変化を調べます。 つねに心電図と血圧を監視しながら負荷をかけていきます。循環器内科の医師と一緒に検査を行います。
当院では次の2種類の負荷検査を行っています。
トレッドミル検査
回転するベルトの上を早歩き、または走ってもらいます。 最初はゆっくりからだんだん速度を上げて回転します。
検査時間は30分程度です。
エルゴメーター検査
専用の自転車を一定の速さでこいでもらいます。ペダルは最初軽いですが、だんだんと重たくなっていきます。
検査時間は30分程度です。
ホルター心電図
24時間分の心電図を全て記録します。
主に不整脈の解析に用いられ、不整脈の種類と出現頻度が詳しく分かります。外来でも行えます。検査中の入浴は出来ません。
装置の装着時間は5〜10分程度です。
解析には多少時間が必要なので、結果の説明は後日となります。
動脈硬化検査
両手両足の血圧と脈波を測定することにより、動脈硬化の程度や動脈の詰まり具合を調べます。
検査時間は5〜10分程度です。
脳波検査
脳の活動による非常に弱い電気信号を記録します。
主にてんかんの診断や治療効果の判定に用いられます。頭部に沢山の電極を付け、横になって静かにしてもらいます。眠ってしまっても構いません。
検査時間は40〜60分程度です。
小さなお子さんの検査では、睡眠導入薬を使用する場合があります。
呼吸機能検査
呼吸器系の異常がないかを調べます。
肺活量や息を吹き出す強さ(速さ)を測定します。
検査時間は10分程度です。
神経伝達速度
末梢神経を皮膚上から電気刺激し、その伝達速度を測ります。
運動神経と感覚神経の障害の有無を調べます。
検査時間は15分程度です。
睡眠時無呼吸検査
睡眠中の呼吸の乱れや休止、睡眠の構築(眠りの深さなど)を調べます。
外来で行う検査です。鼻と指にセンサーを付け、主に睡眠中の呼吸の状態を調べます。
装置を当院よりお貸ししますので、ご自宅で装着してもらいます。(難しくはありません)
超音波検査
超音波(人の耳には聞こえない高い音)を使って体内の臓器の形態や機能について検査します。
検査を行う部位にゼリーを塗って装置をあてて検査します。無侵襲で繰り返し検査を行うことができます。 被爆の心配もありません。
脱衣して頂く場合がありますので、できるだけ着脱のしやすい服装でご来院ください。
心臓
心臓について検査します。心臓内の弁の形や動き、心臓のポンプとしての機能などについて調べます。上半身は脱衣してもらいます。
検査時間は20〜30分程度です。
腹部
腹部の臓器(肝臓・膵臓・胆嚢など)の形の異常やできもの(結石・良性腫瘍・悪性腫瘍など)の有無を検査します。
検査時間は10〜20分程度です。
甲状腺
首の前側にある甲状腺という臓器について検査します。形の異常や腫瘍の有無について検査します。
検査時間は10〜15分程度です。
乳腺
乳房にできるしこりの有無や性状、乳腺の状態などを検査します。上半身は脱衣してもらいます。
検査時間は5〜15分程度です。
女性の検査技師(「乳房超音波技術講習会」A判定取得)が担当いたします。
血管
頸動脈や両手足の動脈、静脈などを検査します。動脈硬化の判定や血管の詰まり具合などを検査します。
検査時間は15〜20分程度です。
その他
身体のあちこちにできるしこり(皮下腫瘤)や新生児の頭部なども検査しています。
24時間血圧計
(ABPM)
血圧は常に一定ではなく変動しており、その変動パターンも人によりさまざまですが、近年、その血圧変動パターンと脳・心血管疾患の関係が深いことが明らかにされてきました。
専用の血圧計を24時間装着し、30分または1時間毎に血圧を測定します。日中の血圧の変動や夜間(睡眠中)の高血圧または低血圧などを調べます。
皮膚組織灌流圧検査
(SPP)
動脈硬化による血管内の狭窄や閉塞の評価、難治性潰瘍の治癒予測をするための検査です。 足に血圧計のカフ(布)を巻いて圧をかけ、レーザー光を使用して毛細血管の血流を測定します。
重心動揺検査
開眼と閉眼で1分ずつ立って頂いて、体の揺れを調べ目眩(めまい)の種類を調べる検査です。

認定資格

当検査室の臨床検査技師の取得済み認定資格等は以下の通りです。

部門一覧